免疫不全者におけるカンピロバクター症の臨床像に関する論文がpublishされました
免疫不全者におけるカンピロバクター症の臨床像に関する研究の論文が、Open Forum Infectious Diseases誌に掲載されました。
(筆頭著者 篠原 浩 助教)
カンピロバクター属菌Campylobacter sp.は、食品に由来する細菌性腸炎の主な原因ですが、近年、免疫不全者や高齢者を中心に、菌血症などより重篤な侵襲性感染症の原因としても注目されています。今回の研究では、京都大学病院に受診したカンピロバクター症200例についてについて詳細に検討し、臨床像を免疫不全者と免疫健常者とで比較しました。その結果、免疫不全者では腸炎を伴わない菌血症が多く、腸炎症例でも免疫不全者では血便など特徴的な症状に乏しく腸炎の診断が難しくなること、液性免疫不全患者では下痢が長期にわたる場合があること、などを明らかにしました。
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