ご挨拶
皆さん、こんにちは。私は2019年6月に京都大学大学院 臨床病態検査学の教授、および京都大学医学部附属病院 検査部・感染制御部の部長を拝命いたしました長尾と申します。私たちのホームページにお立ち寄りいただき、有難うございます。
ウィズコロナ時代4年目を迎えましたが、この間、当教室の臨床微生物分野では、新型コロナウイルスをはじめとするウイルス、細菌、真菌のゲノム解析、疫学調査等を通じて、病原体の理解や感染症対策に資する研究に取り組んで参りました。これらの取り組みでは京都市保健所の皆さんや連携施設の皆さんと共に協働することができ、国立大学と地方自治体、関連病院での強い連携体制の構築に至りました。さらに、臨床検査や臨床微生物学の研究を通じて、情報学、社会学、基礎医学の教室ともあらたな研究のコラボレーションを開始しています。COVID-19が感染症法上の5類に移行してからは、コロナ以前より当分野で取り組んできました薬剤耐性菌や日和見感染症の分野におきましても、臨床現場の役に立つ研究に鋭意取り組んでおります。
輸血・細胞治療分野では、細胞療法センター(Center for Research and Application of Cellular Therapy : C-RACT)の核となる細胞処理センター(Cell processing center)をリノベーションし、順調に稼働させることができています。同CPCでは、細胞療法の治験から臨床まで、最高レベルの技術を提供したいと考えており、2024年10月には細胞療法に特化した細胞療法科の設立に至りました。
世に求められる医学研究の形はさまざまですが、当教室の担う役割として、基礎研究を臨床現場に展開し、先進医療を広く、大きく支えることができるような研究を行うことであると考えております。
私たちの分野に興味がある方はぜひご連絡ください。一緒に研究をしましょう。
臨床病態検査学 教授 長尾 美紀
2024年10月吉日