ご挨拶

 皆さん、こんにちは。私は2019年6月に京都大学大学院 臨床病態検査学の教授、および京都大学医学部附属病院 検査部・感染制御部の部長を拝命いたしました長尾と申します。私たちのホームページにお立ち寄りいただき、有難うございます。

 コロナ禍も3年目を迎えておりますが、当教室の臨床微生物分野では新型コロナウイルスの行政検査やゲノム解析、疫学調査等を通じて、コロナ禍の収束に向けた社会貢献に取り組んで参りました。この取り組みでは、京都市保健所の皆さんや連携施設の皆さんと共に、国立大学と地方自治体、関連病院との連携という枠組みで、一致団結してコロナ対策を考えてまいりました。さらに、COVID-19研究を通じて、情報学、社会学、基礎医学の教室ともあらたな研究のコラボレーションを開始いたしました。また、コロナ以前より当分野で取り組んできました薬剤耐性菌や日和見感染症の分野におきましても、臨床現場の役に立つ研究に鋭意取り組んでおります。

 輸血・細胞治療分野では、細胞療法センター(Center for Research and Application of Cellular Therapy : C-RACT)の核となる細胞処理センター(Cell processing center)をリノベーションし、2022年度に稼働する予定です。同CPCでは、細胞療法の治験から臨床まで、最高レベルの技術を提供したいと考えております。

 世に求められる医学研究の形はさまざまですが、当教室の担う役割として、基礎研究を臨床現場に展開し、先進医療を広く、大きく支えることができるような研究を行うことであると考えております。

私たちの分野に興味がある方はぜひご連絡ください。一緒に研究をしましょう。

臨床病態検査学 教授 長尾 美紀

2022年1月吉日

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