株式会社ファルコバイオシステムズとの薬剤耐性菌の分子疫学に関する共同研究について
2023年11月1日より、株式会社ファルコバイオシステムズと当教室は薬剤耐性菌の分子疫学的解析を目的とした共同研究を開始いたしました。本研究は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌や多剤耐性緑膿菌などの医療現場で問題となる薬剤耐性菌の分離状況や菌株の詳細な解析を行うことで、伝播経路の推定や新たな感染症対策の構築に資する基盤を構築するものです。
- 共同研究の名称
全国サーベイランスに基づく高精度な薬剤耐性菌疫学情報基盤の構築
2.研究内容及び目的
薬剤耐性菌はわれわれの健康を揺るがす世界的脅威であり、対策の立案のためには薬剤耐性菌の現状を正確に把握するためのサーベイランスが重要です。本研究では、全国から収集した薬剤耐性菌の微生物学的解析を行い、精度の高い疫学情報を構築し、感染症治療および感染対策の基盤となるデータを構築し社会に還元いたします。なお、本研究では個々の医療機関の情報や個人情報は取り扱いません。
3.共同研究者
○ 共同研究機関
京都大学大学院医学研究科および株式会社ファルコバイオシステムズ
○ 共同研究責任者
京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学 長尾美紀